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がんになったらお肉は断つべき?

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がんの患者さんから食事について聞かれることがよくあります。

「4つ脚の肉は食べない方がいいでしょうか?」

cancer and diet by stuart-webster

1.良質な赤身の肉などは召し上がってください

先日も乳がんの患者さまで、樹状細胞ワクチンの治療を開始した女性から質問を受けました。

答えから申し上げると、4つ脚のお肉を食べていただいて構いません。消化器系に問題がなく、食欲がありお肉が食べたいと思うなら、お肉を断つ必要はありません。
ただし、できるだけ良質な赤身のお肉や脂肪分の少ないお肉を召し上がっていただくようにお願いしています。

2.細胞はタンパク質からできています

当院の免疫療法のように、自分の免疫細胞を活性化させてがん細胞を攻撃する治療の場合、体内にたくさんの免疫細胞がいることが重要となります。免疫細胞はたんぱく質からできているので、良質のたんぱく質を食事に採り入れて、がんと闘える体を作っていくことが大切なのです。

3.アルブミン値が栄養状態の指標です

血液検査をすると項目の一つに「アルブミン」というものがあります。アルブミンは血液の中の総タンパク質の約67%を占めるとても重要なタンパク質です。ですからアルブミンは栄養がしっかり摂れているかを知る指標になるのです。治療の予後にも大きく関わってくるので、阿部博幸先生はよく、

アルブミンは“命のバイオマーカー”なんだよ

と言っています。アベ・腫瘍内科・クリニックのドクターたちは、このアルブミン値やリンパ球数などを用いた計算式を使って、治療計画に役立てています。

4.タンパク質に加え、バランスの良い食事を心掛けましょう

患者さまのなかには、がんになってから食事について熱心に勉強され、”肉は血を汚すというから食べません、その代わり人参ジュースを毎日作って飲むようにしています”など、独自に工夫されている方がいらっしゃいます。ただし、

極端な食餌療法を実践している患者さんに、アルブミン値が低いことが認められることがあります。アルブミン値が低いと治療の効果が期待できないばかりか、予後にも影響がでてしまいます。自己流で食餌療法をする場合は、アルブミン値に問題がないかを定期的に検査するようにしましょう。

阿部博幸著「がんで死なない治療の選択」(徳間書店)より

平凡であたり前すぎるアドバイスになってしまいますが、食事は卵、豆類、魚、肉などの良質なタンパク質に加え、野菜や果物、海草類も採り入れて出来るだけバランスよく食べていただくのが理想的だといえます。

5.控えていただきたいもの

”何々はダメ”といったストイックな食事制限はしていませんが、唯一、気を付けて頂きたいこととして、
「脂肪分」と「白砂糖」を含んだものは、出来るだけ控えるようにとお伝えしています。

6.まとめ

がんと闘う免疫細胞をたくさん生み出すために、良質な赤身の肉や魚、卵、豆類などを意識して採り入れましょう。毎日3度の食事をありがたく感謝しながら、美味しく、そして笑顔でいただきたいものです。