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がんサバイバーと運動

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阿部博幸先生の机にエーデルワイスの写真が飾られています。山登りが趣味だという患者様からのフォトカードだそうです。

大腸がんを患われたその患者様は、術後、再発予防のために抗がん剤を行ったものの副作用に悩まされギブアップ。そこで抗がん剤に代わり再発予防のために、樹状細胞ワクチンと活性NK細胞のハイブリット免疫療法を始められました。

一時はすっかり痩せてしまっていたそうですが、免疫療法を1クール(3ヶ月)終了した頃には心身共に元気に回復され、久しぶりに山登りをされたそうです。フォトカードのエーデルワイスはその時の思い出のようです。

1.適度な運動は、がんで弱った心身の回復の助けに

私たちの身体は、体内と体外からのストレスによるさまざまな変化に対して、生体が元の状態に戻り、安定した一定の状態を保とうとします。この働きをホメオスタシス(恒常性)といいます。人間の体は免疫、神経、ホルモンの相互作用によりホメオスタシスを維持して健康な状態を保っています。

がんと運動 by Jerry Bunkers

適度な運動は、体温や心拍数を整えようと神経が働いたり、免疫細胞の活性化、ホルモン分泌の促進につながり、ホメオスタシスの維持に重要な役割を果たします。

がんサバイバーと運動に関する研究によると、適度な運動は、生活の質の改善、疲労感の減少、エネルギーバランスの調整に有益であることが示唆されています。乳がんと診断された女性についての研究では、週に3~5時間程度のウォーキンなどの適度な運動を続けた人は、運動しないグループに比べて生存率が向上したという研究結果も報告されています。

2.おすすめの運動は有酸素運動

おすすめの運動は、ウォーキング、サイクリング、水泳、テニスなどの有酸素運動です。週に3回、1日30分程度を目安に、自分の体調に合わせて無理をしないこと。

がんは酸素がないと新しい血管を作って酸素を取り入れようとするので、短距離走や筋肉トレーニングなどの無酸素運動は避けたいところです。

骨密度の低い人や骨にがんがある場合は、骨折が心配されます。また、脳にがんがある場合は、ふらついて転倒する危険がありますので注意が必要です。免疫機能が低下している場合は、インフルエンザが流行るような時期は人混みを避けるようにしましょう。

3.まとめ

どのような運動をするのがいいのかは病状にもよるので、主治医と相談しつつ、運動を生活の一部として取り入れていかれることをおすすめします。

前出のエーデルワイスの方は、中肉中背でいつもニコニコ笑顔。がんを患っていたとはお聞きしなければ想像できません。大変だった時期もあったようにお話しされていましたが、ご家族の暖かな支えに加え、趣味の山登りに元気の秘密があるように感じました。